
第43回音楽教育学会を、10月7日、8日の2日間にわたり、東京音楽大学で開催致します。実行委員会では、教科教育とともに、課外活動、実技指導、そして音楽文化一般に着目した多彩なプログラムを企画中です。参加される皆様にとって、教育現場で直面する問題を共有しながら考え討議する場となり、また実演やワークショップ、公開レッスン等を通して、実践面においても有用な機会となればと、考えております。
今回会場校を拝命した東京音楽大学は、現存する私立の音楽大学としては日本で最も古く、創立105年目を迎えます。創立者鈴木米次郎が唱歌教員と音楽師の育成、そしてアジアからの留学生の教育に情熱をかけて始まった本学の音楽教育は、この100年の間に変化し発展してまいりました。第1日目の基調講演とシンポジウムでは、この100年を音楽教育と音楽文化の両面から概観して考察した後、これからの展望を討議する予定でおります。2日目は本学民族音楽研究所によるガムランのワークショップと本学教授(ピアノとトランペット)による公開レッスンやワークショップが行われます。この他にもプロジェクト研究や共同企画、多数の個人発表が予定されております。
学会員とともに、当日のみの臨時会員の参加も心よりお待ち申し上げます。この大会での企画や研究発表が、これからの音楽教育について考え、議論する契機となることを、そして何よりも日々の教育活動の発展に役立つことを期待しております。
大会実行委員長 下道郁子(東京音楽大学・准教授)